理想的なアライメントと評価基準

「アライメント」は車業界などでも使われる言葉ですが、当記事では「人の姿勢」に関するアライメントについて解説します。

姿勢のアライメントについて言及する際は、おおきく「静的アライメント」と「動的アライメント」の2種類に分けられますが、今回取り上げるのは主に静止時の「静的アライメント」について。

言葉の意味や、理想的なアライメントの基準などについて、分かりやすくまとめました。

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目次

アライメントとは

アライメントとは「頭・体・骨盤・四肢(手足)」の配列を指す言葉です。

静的アライメントにおいて「アライメントが整っている」とは、つまり体のパーツが綺麗に並んでいる状態を指します。

アライメントに異常があると、かならず体のどこかの部位に余計な負担がかかっています。たとえば右足に体重をかけて立つクセのある人は、理想的なアライメントの人に比べて体の右側に負荷がかかり、体の見た目や筋肉の使い方がアンバランスになっている可能性があります。

そして理想となるアライメントは各シチュエーションによって異なります。座位姿勢のアライメントが理想的な人でも、立位姿勢のアライメントに異常のあるケースがあり得るということです。

その時々によって理想的なアライメントになっている状態を、一般的に「良い姿勢」や「正しい姿勢」、あるいは動的アライメントの分野でしたら「良いフォーム」と呼びます。

良い姿勢と不良姿勢の具体的な違いについては、下記の記事をご参照ください。

理想的なアライメントと評価基準

理想的なアライメントの条件は、ケンダル著『筋:機能とテスト – 姿勢と痛み』により「ストレスや緊張が最小限の状態で、身体の最も効率的な状態」と定義されています。

ここでは例として、立位姿勢の理想的なアライメントについての評価基準を解説します。

立位姿勢の場合、正面(前額面)から見たときにも、側面(矢状面)から見たときにも各パーツが綺麗に揃っている状態が、理想的なアライメントの定義を満たすものとなります。

立位正面の理想的なアライメント

立位姿勢の正面から姿勢を評価する際は、耳・肩峰・大転子・くるぶしが一直線に並ぶ状態を、理想的なアライメントとしています。

体の左右のバランスが崩れていると、やはり一直線には並ばず、アライメントに異常が生じます。

立位側面の理想的なアライメント

立位姿勢の側面から姿勢を評価する際は、鉛直線が「耳の穴・軸椎の歯突起・腰椎の椎体・仙骨岬角・股関節中心の少し後方・膝関節の少し前方・踝立方関節」を通過している状態を、理想的なアライメントとしています。

「少し後方」など少々あいまいな言葉が出てきているとおり、姿勢評価には一定の経験則も必要になります。

アライメント異常の原因

体が理想的なアライメントではない状態を、アライメントに異常があると表現します。

アライメント異常には、主に機能的な問題と、構造的な問題があります。機能的な問題であればトレーニングやストレッチなどによる改善が見込めますが、構造的な問題になると病院にかかる必要があります。それが専門家の姿勢評価が必要とされる理由の一つです。

ここではアライメント異常の大まかな原因について解説していきます。

筋肉の過緊張

特定部位の筋肉が緊張することで、アライメントに異常が起きます。これは機能的な問題とされます。

たとえば歩き方や座り方などの日常動作のクセが筋肉の過緊張につながり、アライメント異常の要因となることがあります。

座り方を例に挙げると、骨盤を立てずにだらっと椅子に座ってしまったり、座っているときに足を組んでしまったりすることで、特定の筋肉に影響することがあります。

筋肉の弱化

特定部位の筋肉が弱化することでも、アライメントに異常が起きます。これも機能的な問題とされます。

例えばお腹の筋肉が弱くなると、相対的に背中の筋肉をよく使うことになります。そうなると前後のアライメントに異常が発生し、姿勢が崩れ、腰痛や肩こりなどを引き起こすことがあります。

構造的な問題

筋肉ではなく骨や関節の構造上の問題によってアライメント異常が生じることもあります。

この場合はストレッチや筋力トレーニングで対策できるものではなく、理学療法士によるリハビリあるいは外科の受診など、より医療的な機関に頼ることになります。

アライメント異常への対策

機能的なアライメント異常が認められた際には、一般に下記のような対策をおこないます。

筋力トレーニング

アライメント異常の要因に、筋力の弱化があります。弱っている筋肉を鍛えるためのトレーニングをおこない、筋力バランスを整えることが、アライメント異常への対策となります。

とくに姿勢矯正の得意なトレーニングジムでは、筋力トレーニングによる対策が主に提案されます。

ストレッチ

過緊張している筋肉は、一般的に短縮しています。短縮している筋肉を伸展させてアライメントを改善するために、ストレッチが用いられることがあります。

ストレッチ店や接骨院などで、ストレッチによる対策が用いられます。

マッサージ

接骨院や整体院など治療院の施術では、アライメント異常からくる体の不調対策としてマッサージが用いられます。電気療法を併用することもあります。

理想的なアライメントを目指して

アライメントの良し悪しには、日常的な行動や生活習慣が大きく関わってきます。

座り方、立ち方、歩き方など、まずは基本的に「良い姿勢」とされる姿勢を意識することが必要です。そして素人判断はせず、専門家の姿勢評価や、姿勢分析サービスを活用することも大切。

理想的なアライメントを目指していきましょう。

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株式会社ORGOが運営する姿勢分析アプリ『シセイノート』の情報メディア。
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